成人の日、居るカフェはとても静かでした。
大人が2人、一組だけがお客さんでした。
そういう日も悪くありません。
喫茶店ですから、騒がしくないというのはきっといいことなのでしょう。
喫茶店ですからというのもあれですけど。
自分の成人式の日のことを思い出していました。
6年前のことです。
僕はさほど、というかほとんど友達もいませんでしたから成人式に行くのは正直憂鬱でした。
それでもやっぱり会いたい人は居て(昔好きだった子とかね)、憂鬱な反面少しだけワクワクしたのを覚えています。
クラス会みたいなのには呼ばれなくて、(きっとあったんでしょうけど)
でも、周りの大人がすごく祝ってくれたのを覚えています。
知り合いの店で初めて飲んだ酒はなんとも言えないもので、でもなんだか嬉しくてみたいな。そんなかんじ。
式典の場は若者でごった返していて、昔は苦手だったあの人とか、友達だったあいつも少し見ないうちにおとなになった感じがしていました。
人間は集まる生き物です。
去年から今年にかけて、集まるということが制限されました。
それはきっと誰にとっても多少は辛いことだったんじゃないかと思います。
そんなときに成人式を迎えた彼らを祝えないだろうかということでcafepukuさんの企画に乗っかりましたが、なんだか自分の店の祝い方が少し違うんじゃないかと思いました(自分の店ですから内容は自分で考えたのですけど)
今日はお客さんが殆ど居なかったから、僕にとっての「居る」は「考える」と同義だったのではないかと思っていて、その「居る」の中でこれでは駄目だなと何かしら思うところがあったわけです。
それで、色々考えた結果、居るカフェは新成人のお祝いを少しだけ続けることにしました。
内容を変えて。
居るカフェは「おごり券(仮称)」を新成人10人分発行することにしました。
おごり券(仮称)についてはこちらを御覧ください
これは店主個人から新成人に向けて発行ということにします。
10人配り終えるまで続きます。有効期限(使用期限)は2021年末まで辛くなったときにうちに来て、居て、話してもいいし、一人で居てもいい。時間を過ごすために使ってください。
居るカフェはそこにありますから。
社会で、生活で苦しくなってしまったときに気が向いたら来てください。
一人になりたいかもしれないけど、独りにはなりたくないかもしれないあなたを居るカフェは待っています。
居るカフェ
「日常をサボる場所」居るカフェのページです。 12時くらいから22時までです。 火曜、水曜、木曜+不定休でお休み
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