値上げにまつわる話

日報を書きたい。と年始に言ってから、全くかけていないまま、2月の上旬も終わろうとしている。

1月が思った以上に忙しくて(去年と比べると来客数はプラスにふれた)1月の営業初日は16時間ほど働いたりしたのだけど、それでもう体力が尽きてしまうみたいなそういう感じ。

そんな感じでなんとなく年が開けてからというもの忙しくさせてもらっていた。

最近電気代とかガス代が上がったよね。なんて話がお客さんから聞こえるようになって、居るカフェもそれを実感するくらい煽りを受けている。

電気代やガス代、仕入れ値が開業当初より上がったので値上げします。

というのは簡単だけど、僕はなんとなくそれだけで終わりたくなくて、値上げも悩んだ。

というのも、居るカフェに2.3日に一度は来てくれるお客さんが居るからだし、うちはなんとなく若いお客さんが多いものだから(中高生なんかも居る)なんとなく値段を上げたら苦しいだろうなと言うのはわかっているのだ。

それでも最近は若い人からも「値段上げたら?」とか「上げても来るよ」といってもらえることが増えた。

今はコンビニが珈琲を100円で売る時代で、それでいい。と感じる人も多いから、なんとなく値段を上げることにしんどさを覚えている。

それでも上げることを選んだのは、時間を大切にしたいからだ。

少なくとも居るカフェにとっての「喫茶」というのは「時間を過ごす」と同義だったりする。僕は珈琲を売っているのと同時にそこでの「時間」を売っているという認識なのだ。

値上げを考えた理由としては、薄利多売になってしまっては「喫茶」がおろそかになってしまうんじゃないかと思ったのが一つ。

喫茶はせかせかするより、ゆったりとしている方が何かといい。余白から生まれることが意外と多いのだ。

あとはこのまま一人で店をやっていくと考えたときにあまりにも未来が見えなくなってしまったというのが一つ。

「居るカフェを健全に営業していくにあたって案外重要なのは、場を調整するマスター(僕)が健康な状態でいることだ」ということをお客さんに言われる。

そういうことを言われてしまうくらい僕はお客さんに心配をかけている訳でこれを解消しなければならない。

値上げの前に取れる手段を探した。

居るカフェは手回し焙煎機を使い、1つの豆を30分ほどかけて焙煎する。焙煎前にもちろん死豆の選別もする。一人でそれをするからとても時間がかかる。

それにおやつは手作りだ。ここにはこだわって行きたいから、買ったものを出すみたいな対応はちょっと現実的でない。

メニューを増やして単価を上げるというのもある。でもこれ以上僕は働けるだろうか、と考えたときに、少し厳しい。

お客さんからチャージを取ったらどうかという意見も出た。たしかに、それは良さそう。
でもなんかちょっとお財布がしんどいときに、チャージを取られるって考えるとちょっとしんどい。

でもまあ、現状、生々しい話、1月は毎日13時間ほど働いて20日ほどの営業日、これで売上が10万円強。これは由々しき事態だと。

お客さんは来ているのにも関わらずこれでは僕自身の未来が考えられなくなってしまう。

僕だって30前の人間なのだ。これから結婚なりをする可能性を考えるとこれではちょっと心もとない。「1日13時間はたらいて売上10万です。ここからお店の家賃なりを引きます」とか付き合ってる人がいたとして、ちょっと言えない。

そんなことを考えた末、値上げをすることにした。

「三郷市」という土地を考えたときに少し高くなるかもしれない。それでもここで続けていくために僕は少しだけみんなに協力をしてほしい。

それでも居るカフェは若者や疲れた人に寄り添う「居場所」としてやっていきたい。だから若者向けに割引制度を充実させることにした(こちらについては値上げのタイミングで告知したい)これでバランスを取っていくつもりだ。

珈琲の値段は100円くらい、もしかしたら豆によってはそれ以上に上がるかもしれない。

でも僕は三郷で居るカフェを続けたい。

値段が上がっても、それに見合う場で在れるように居るカフェは、僕は頑張っていきます。

だから少しだけ、来てくれる皆さんに協力をお願いしたい。

ていうか、お願いします。協力してください。

詳しい値上げ幅や時期はまた後日お知らせします。(時期に関してはおそらく3月とかもしかしたら2週間後とかかもしれない)

ここまで読んでくれた人、本当にありがとうございます。

明日から少しの間、もう少し今の値段でがんばります。

それでは。

居るカフェ


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