居るには体力を使うという話。8/24

喫茶店の一番の仕事は待つこと。みたいな話を書いたと思うのだけれど、待つというのは、すなわち「居る」ということになること何じゃないかと思う。

「居る」には体力を使うのだ。なんせ店の中に一人なのだから。想像力を働かせなければいけない。仕事が残っていればその仕事をこなせば良いわけなのだけれど、何も残っていないときがなかなか大変なのだ。頭も使う必要がある、気がする。

ここ最近はお客がめっきり減ったので一人でいる時間が長くなっている。店に10時間も居るには場所に多少の愛着が必要になる。嫌いな場所にはなんとなく居づらいだろうし。

その点、店を一人でやっているというのは強い。なんせ店が好きだ。店のことがとても好き。だからなんとかやっていける。

でも一人で居るのはとても体力が居る。暇疲れっていうじゃない?あれも結構ある。でも暇疲れって結局、時間を浪費した感覚があるんだよな。

「居る」には人と接することも含まれるのだけど、案外これもとても消耗したりする。人と会話するのはいつも探り探りだ。

これを言ったらどう感じるだろうかとか、こんな話はどうだろうかとか。

人は人それぞれぜんぜん違うから、できるだけ考えながら、話す。

聞いて、話して、そうやって想像して、練り上げて空間を作っていく。

居るには体力が要るのだ。


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